検定試験で覚えることは、嗅覚器と皮膚からの浸透の2つだけでOKです!
テキストに書いてあるもの以外は出題されません。
ここでは、「皮膚のしくみ」について、美容の観点から解説してきます。
皮膚から浸透する経路
皮膚から浸透する経路は、
精油成分の一部が毛穴から身体へ浸透して、毛細血管やリンパ管を通り、全身をめぐります。
毛穴の他には、汗腺や皮脂腺からも浸透。
そして浸透後20分を境に、緩やかに排出されていきます。
嗅覚・皮膚以外の経路
嗅覚・皮膚以外の経路では、呼気、飲用、粘膜があり、
身体へ入った精油成分は、吐く息・汗・尿・排泄物として排出。
(※検定ではここまで習いませんが、知識として知っておくと良いですよ)
美容の観点から見た皮膚のしくみ
精油成分が身体へ浸透することは、上の項目で説明した通りです。
ここからは、
①表皮②真皮の解説と、美容の視点を加えてお伝えしていきますね!
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されています。
①表皮
表皮の一番上にある角質層には、
・天然保湿因子(NMF)➡うるおいを保ってくれる天然の保湿成分
・細胞間脂質➡天然保湿因子の間を埋めるセラミド
が存在し、その上を皮脂膜が覆い、乾燥を防いで潤いを保っています。
<参考図>
なぜお肌は乾燥する?
肌の乾燥は、エアコンや空気の乾燥によりおこり、それ以外にも、体内のバランスが乱れるとお肌は乾燥します。
なので、お肌を整えるためには、外側と内側の両方からのケアが必要です。
乾燥を防ぐためには、化粧水で保湿を補い、蒸発を防ぐために乳液でフタをします。
ですが、化粧水が浸透するのは角質層まで!
親油性の精油成分は肌の奥まで浸透してくれます。
②真皮
そして真皮。
真皮は、肌のハリや弾力を支える場所で、繊維状のコラーゲンが多くを占めています。
このコラーゲン繊維を結んでいるのがエラスチン、その間を埋めるヒアルロン酸が存在しています。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す場所が、線維芽細胞です。
<参考図>
皮膚のハリ弾力が衰える原因は、これらが減少、衰えるからです。
ハリや弾力を取り戻すには、身体の内側からアプローチすることが必要になります!
化粧水は真皮まで届かないので、化粧水をたっぷり使っても、ハリや弾力は戻りません。
でも、精油成分は容易に真皮へ届くことができるのです。
個人的まとめ
精油は身体の不調だけでなく、美容にも活用できる優れものです。
日本では雑貨扱いで、単なる香りやインテリアとして扱われますが、本当はもの凄いパワーがあるもの。
法的にも効果は謳えません。
個人的には、自己責任で利用するにはいいのでは?と思います。
絵美
あなただけの、アロマテラピーの楽しみかた、活用法を見つけてみて下さいね!