アロマテラピー検定1級2級で勉強する精油「ローズオットー」と「ローズアブソリュート」は、何が違うの??
覚えづらい!という受験生も多いのではないでしょうか?
抽出方法に違いがありますが、それだけではありませんよ!
私も疑問に思ったことなので、詳しく調べてみました。
今回は、
「ローズアブソリュート」と「ローズオットー」の違い
について、解説していきますね。
ローズオットーとローズアブソリュートの違い
ローズオットーとローズアブソリュートの違いはこの5つ。
①抽出方法
②花の種類
③精油の成分
④香り
⑤精油の色
同じローズでも、違いが沢山あります!
では一つずつ見ていきましょう。
①抽出方法
まず一つ目は、抽出方法が違うことです。
になります。
抽出方法に違いがある理由
抽出方法に違いがあるのは、2つの理由があるからです。
揮発性有機溶剤抽出法のメリットは、熱によるダメージを受けやすい成分でも抽出できること。
ですが、有機溶剤は完全には取り切れてない、という意見もあり、アブソリュートはアロマトリートメントでは使わない方が多いようです。
ここは意見が分かれるところですね。
水蒸気蒸留法はのメリットは、有機溶剤のように化学物質なしで抽出できること。
その反面、熱によるダメージの損傷を受けやすくなります。
このような理由から、抽出方法に違いがあるのです。
②花の種類
続いて、二つ目の理由は、花の種類が違うことです。
この種類が一般的ですが、ダマスクローズからローズアブソリュートになることもありますし、キャベッジローズからローズオットーになることもあります。
キャベッジローズは、キャベツのように花びらが重なっていて、まあるい形、花びらが多いことが特徴です。
ダマスクローズは、キャベッジローズに比べて、花びらが少ないことが特徴。
「香りの女王」「バラの女王」という呼び名があるように、バラの中でも一番香りが良く、高価な花です。
特にブルガリア産のダマスクローズから水蒸気蒸留法で抽出されるローズオットーは、とても貴重な高級品です。
③精油の成分
三つ目は、精油の成分が違うことです。
ローズから抽出される成分の種類は300~500以上!
ローズアブソリュートは、フェニルエチルアルコールを多く含んでいます。
ローズオットーは、シトロネオール・ゲラニオールが多くなります。
④香り
四つ目は、香りが違うことです。
同じローズの香りですが、ハッキリとした違いがあります。
まだ嗅いだことのない方は、ぜひ、生活の木やニールズヤード、エンハーブの精油コーナーで嗅ぎ比べてみて下さい!
あー、なるほど。と思うはず。
ローズアブソリュートは、香水のような強さがある香りです。濃厚で深みがあります。
ローズオットーは、強さの中にも柔らかさがある香りです。
どちらのローズも、気品あるエレガントな香りで、幸せな気分にしてくれます。
⑤精油の色
最後の五つ目は、精油の色が違うことです。
ローズアブソリュートは濃いめのオレンジ、橙。
ローズオットーは、やや黄色。
以上が、ローズオットーとローズアブソリュートの違いです。
違いまとめ表
違い | ローズアブソリュート | ローズオットー |
---|---|---|
①抽出方法 | 揮発性有機溶剤抽出法 | 水蒸気蒸留法 |
②花の種類 | キャベッジローズ | ダマスクローズ |
③精油成分 | フェニルエチル アルコール | シトロネオール ゲラニオール |
④香り | 香水のように濃厚 | 柔らかさと強さ |
⑤精油の色 | 濃いオレンジ | やや黄色 |
表を見ると、違いが一目瞭然ですね。
アロマ検定の勉強の際には、この違いを参考にしてみて下さいね。
偽物のローズ
精油の中でも、花から抽出される精油は、繊細でデリケート。
ローズは、大量の花びらから少量の精油しか抽出できません。
とっても高価です!
高価ゆえに、ゼラニウムやパルマローザを混ぜた精油が売られていることもあるので、注意して下さいっ。
精油成分のシトロネオールとゲラニオールは、ゼラニウム・パルマローザにも含まれるので、混合された「偽物」もあるのです・・。
香り選びには、精油の知識が必要になります。
正しい知識を身に着けて、勉強に励んでいきましょう。
まとめ
ローズアブソリュートとローズオットーの違いは、
①抽出方法
②花の種類
③精油の成分
④香り
⑤精油の色
です。
違い | ローズアブソリュート | ローズオットー |
---|---|---|
①抽出方法 | 揮発性有機溶剤抽出法 | 水蒸気蒸留法 |
②花の種類 | キャベッジローズ | ダマスクローズ |
③精油成分 | フェニルエチル アルコール | シトロネオール ゲラニオール |
④香り | 香水のように濃厚 | 柔らかさと強さ |
⑤精油の色 | 濃いオレンジ | やや黄色 |
一つずつ違いを見ていくと、ハッキリとした違いが見えてきます。
アロマ検定の勉強は、ただ丸暗記するだけじゃなくて、少し掘り下げて勉強していくと理解を深められますよ。